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いま、会社創立から40有余年がたち、企業として次のステージに向かう時期に来ています。少し歴史的に振り返り、私たちの「靴底製造企業」の夢と希望を語りたいと願っています。
私は、新潟県小千谷市で昭和22年(1947年)に生まれ、高校まで育ちました。高校時代は「雪深い」土地だったので、クロスカントリーに邁進して、楽しんだ学生生活を送っていました。
高校のインターハイなどにもチャレンジしていました。
高校を終えて、大叔父が東京の浅草・今戸で「靴底製造業」を営んでいたので、迷わず上京して働き始めました。叔母も近くで「靴底製造業」をしていたので、「子どもごごろ」でありましたが、自分も同じ仕事をしよう、と思った次第です。
工場(こうば)は東京の下町にあったので、仕事をまじめに務める傍ら、浅草などで映画を観る青春時代でした。しかし、人の多さに慣れるのは、少し時間がかかりました。
10年ほど「修業」して(世田谷区にある産業能率短期大学に3年ほど通って、生産管理を学びました)、昭和51年(1976年)に向島(墨田区)に工場(こうば)をつくり、「株式会社ニューオタニ」を創立しました
靴製造業界における私たちのポジションは、「靴メーカー」(デザイン性を持ったシューズの製造・販売)⇒「問屋」⇒「靴底製造会社」という、注文の流れの中にあります。
オーダーは「問屋」さんから、「毎日、○○〇足」という注文・契約に基づいて製造しています。
昭和56年(1981年)に春日部市内の「豊野工業団地」に工場を移転して、工場も広くなり新しい靴底製造機械を導入し、複数の「問屋」さんと契約して着実に私たち「ニューオタニ」は、拡大していきました。
日本社会は、19980年代末からのバブル景気もありました。
靴製造業界は、消費者の多様なニーズに適応しながら「一家に家族分の靴から個人個人の多様な靴ニーズ」へ変化する時代に入っていきました。また海外のブランド品に負けない靴づくりをめざすほどでした。
◆「現在」(2019年):主な靴製造の会社一覧(全国)です
https://baseconnect.in/companies/category/51b1af81-d396-4da1-b39a-d83637272aa0
しかし残念なことに、平成7年(1995年)1月17日に起こった「阪神・淡路大震災」によって長田区を中心にした靴業界が大被害を受け、私たちの企業もお得意さんをなくし、そして平成9年(1997年)の「山一証券事件」に見られる金融危機、不良債権の増で、「失われた10年」という経済の後退・社会変動をまともに受けていきます。
それは、主力発注先の「自社内製化」や中国からの低廉な「靴底製品導入」など、事業・経営にとって大きな負担をもたらしました。
「障害者とともに働く企業」として
事業高の激減の下、従業員を減らす事態が進行したり、なんとか「経営の合理化」や経費削減を進めていき、持ちこたえてきたのですが、工場内の機械増設・新設などの設備投資が生かされないような状況の下、一時は「転換」も考えたのですが、後述するように、私たちの企業は「障害者とともに働く企業」を、モットーとしてきました。
下の『東武よみうり』(2009年7月6日)でも紹介されていますが、豊野工業団地という中小企業向けの工場団地に入れた恩義を覚えていて、自分も何か恩返しができればと思ったことと、豊野団地に来る前に「谷中耳鼻咽喉科医院」(春日部市大場690-3)近くに工場を作った時期があり、山下浩志さん(NPO障害者の職場参加をすすめる会)と出会ったことから、障害者の職場づくりをしたいと思っていたのです。
その歴史は、昭和62年(1987年)から数人の「特別支援学校卒業生」の働く場を作ってきました。新規の製造機械も、知的障害があっても作業できる機械を導入してきたのです。
靴底製造の作業手順は、「合成ゴムを型にはめて切断」⇒「穴あけ」⇒「接着」⇒「靴底の周りや表面の仕上げ」など、障害者でもできる仕事が多いのです。
『東武よみうり』(2009年7月6日)
私たちは、働きたいと望んだ障害者(当時は7人いた)や親にも、会社の実状を話し、これからの道を模索して、みんなで力を合わせて「事業を継続」していくことを決めて、今に至っています。
その力は、第一に「障害者が学校を終えても学ぶ場を作ってきたこと」、そして「健常者と一緒にソフトボールや卓球バレーなどのスポーツ」を一緒に取り組んで、人間力を高め合ってきた、チャレンジがあったことだと確信しています。
あと20年余の会社の存続をかけて
数年後には「無借金経営」になります。
その後、株式会社ニューオタニの持続的な課題は、「1.親の高齢化(自分も含め)、2.親の亡き後地域で暮らしていくことができるか、3.その時の会社の形」など難問に挑んでいかざるを得ません。
これからの20年は早い。障害者4名は40歳前半、あと20年、この「ニューオタニ」を継続させなければならない、これに自分は後20年・90歳を超えてまで現役で頑張らなければなりません。
そのためにも、5年前から音楽会などもはじめましたが、めざすことは、「地域に育ててもらう、地域に入り込む、地域になじむ、地域に慣れてもらう」、等々を目標にしています。
尾谷 英一 現在 株式会社ニューオタニ代表取締役 NPO障害者の職場参加をすすめる会理事 一般社団法人 埼玉県障害者スポーツ協会賛助会員 埼玉県障害者ソフトボール協会理事 埼玉県障害者卓球バレー協会理事 |
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編集・制作 飯島信吾:ある編集者のブログ 企画:インターネット事業団 制作:インターネット事業団(本メールにご連絡ください) UP 2019年10月01日 更新 2021年11月20日 更新 2022年01月27日 更新 2022年03月07日 更新 2022年04月10日 更新 2022年04月13日 更新 2022年05月21日 更新 2022年05月28日 更新 2022年06月16日 更新 2022年08月04日 更新 2022年08月22日 更新 2022年10月09日 更新 2022年12月01日 更新 2022年12月29日 更新 2023年02月10日 更新 2023年02月15日 更新 2023年03月18日 更新 2023年04月12日 更新 2023年05月18日 更新 2023年06月07日 更新 2023年06月24日 更新 2023年07月20日 更新 2023年07月27日 更新 2023年08月27日 更新 2023年08月29日 更新 2023年09月11日 更新 2023年11月21日 更新 2024年01月01日 更新 2024年03月08日 更新 2024年04月13日 更新 2024年04月16日 更新 2024年05月23日 更新 2024年08月10日 更新 2024年11月12日 |
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2024.03.08
尾谷英一(2024年03月08日)
4月のカヌーで川下りオープンに向け“匠大塚カヌー艇庫の大掃除”開催‼
――発行者:春日部市カヌー協会 尾谷英一(「春日部市カヌー協会だより」、 令和6年2月23日号)
2月23日(金・祝日)春日部市カヌー協会は、あいにく冷たいみぞれ交じりではあったが、匠大塚カヌー艇庫の清掃を行った。悪天候にもかかわらず、今年初めて多くの会員(19人)が参加し、短時間(9時~10時)で
奇麗に清掃とカヌーの整理整頓を行い、4月13日(土)オープン(川下りとゴミ拾い兼)に備えた。
◆4月カヌー川下り他開催予定:
・4月13日(土)8:30集合(カヌー艇庫前)匠大塚裏~赤沼桃屋裏
(基本:第2・4土曜日開催)
・4月14日(日)銚豊フェスタ:赤沼に特別参加 ・4月27日(土)定例